睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome, SAS)の検査
その他のご案内2022.06.01
睡眠時無呼吸症候群は重症になると体に大きな悪影響を及ぼす病気です。早朝に発症する心筋梗塞は睡眠時無呼吸症候群も誘因となるとも言われています。いびきは体の危険信号の可能性がありますので、ひどいいびきを指摘されたら、早めに受診しましょう。
当クリニックでは呼吸器内科医師を中心にご相談を承ります。ご自宅で実施する睡眠時無呼吸症の検査の手配も可能です。
●いびきと睡眠時無呼吸症候群
家族の方から、いびきがうるさいと言われたことはないでしょうか。人は起きているときはいびきをかきませんが、呼吸の通り道に何か問題があると、眠っているとき、呼吸の際に出入りする空気の通り道が塞がれ、そこで粘膜が振動していびきが生じます。
いびきをかいているときの睡眠は浅いと言われています。さらにいびきがもっとひどくなると、本人の自覚もないまま息が止まるような発作を繰り返すようになります。それを睡眠時無呼吸症といいます。ここまでくると、睡眠時間は足りていても、身体が熟睡できていません。朝起きるときが辛かったり、日中、特に昼食後やお仕事の会議中などに突然眠くなったりして日常生活に支障をきたすようになります。さらに病気が進むと体が慢性的な酸欠状態になり、少ない酸素を体の隅々まで行き渡らせるために心臓に負担がかかり、高血圧から心臓疾患や脳疾患へのリスクにもなります。
●睡眠時無呼吸症候群の検査
いびきには様々な原因、要因がありますが、いずれの場合も共通して呼吸の通り道が狭くなってしまうことにあります。そのためまず鼻とのどの診察を行い、空気の通り道が狭くなるような状態が無いかを調べます。
さらに、無呼吸がひどい方は、睡眠の状態を調べるための検査、「睡眠ポリグラフ検査(Polysomnography(PSG))」を行います。シンガポールではSleep Studyとも呼ばれるこの検査は、就寝前にモニター器械を装着して行い、睡眠中に経時的に鼻や口からの呼吸状態、その際の胸やお腹の動き、心電図、また血液中の酸素飽和度を調べます。通常は自宅で検査を行い、その結果をクリニックでお伝えします。