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手足口病 |
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シンガポールでは最近、手足口病が流行しています。手足口病は小さなお子様の間で年中散発しているウイルス感染症です。多くの場合は比較的軽症で、お子様も元気に過ごせますが、稀に重症に陥るケースが報告されているため、注意しましょう。
●症状
手足口病はウイルスによって引き起こされる感染症で、1〜3ミリ程度の赤く盛り上がった水疱性の発疹が、その名の通り手のひらや足の裏、口の中にできます。発疹は時に肘や膝小僧、お尻にもみられることがあります。通常かゆみや痛みを伴うことはなく、1週間程度で消えます。発熱はあっても軽く、口の中の発疹の程度にもよりますが、全般的に元気よく過ごせる場合が多くみられます。
日本においては夏場に流行することが多いのですが、ここシンガポールでは一年中みられるようです。患者さんの大部分が5歳以下の小児で、時々幼稚園や保育園で流行することがあります。
手足口病は、いつかかっていつ治ったか分からないという子供達も多い、比較的症状の軽い感染症です。しかし非常に稀ですが、急性髄膜炎や脳炎、心筋炎などの合併症が報告されているため、注意は必要です。シンガポールや隣国マレーシアでは、過去に若干の重篤例がみられたことから近年警戒されています。
手足口病は英語でもHand Foot and Mouth diseaseと言い、よくHFMDと略されます。
●原因と感染経路
コクサッキーA16(CA16)、CA10、エンテロウイルス71(EV71)などのウイルスにより引き起こされます。唾液や鼻水などからの飛沫感染、便をいじった手から感染する経口感染、水疱内容からの直接感染と言われています。潜伏期は、およそ3〜5日です。
●治療
現在、原因となるウイルスに効く薬がないため、治療は主に症状に応じて対応する対症療法が中心になりますが、ほとんどの場合、特別な治療を要しません。発疹に関しては様子をみるだけでよい場合が多いようです。解熱剤を使うことはほとんどありません。口の中にできた発疹は破れて口内炎になりやすく、食べたり飲んだりするのが辛くなるため、脱水症状になることもあります。そのため、熱いものや酸味のあるものは避け、口当たりのよい柔らかで薄味の食べ物や飲み物、熱くないものを選ぶようにしましょう。
基本的にいつもと同じ生活で問題ありませんが、元気が無くぐったりしたり、高熱が続く時、吐き気や嘔吐があり頭痛も訴える場合は、合併症のサインかもしれませんので医師の診察を受ける必要があります。
●予防
予防ワクチンはありません。感染経路からもわかるように「手洗い・うがいの励行」「手を鼻や口に入れさせない」「よく換気をする」などが挙げられます。原因となるウイルスが複数あることから、感染を受けたウイルスの免疫は成立しますが異なるウイルスに感染すると発病します。
日本と異なり、シンガポールでは法律によって患者発生の報告が義務付けられ、流行を阻止するために登校・登園中止の対象になります。完治後は登校・登園の際に医師の診断書(治癒証明)提出が求められますので、再診の前に学校や幼稚園に診断書(治癒証明)の要不要を問い合わせましょう。遊び盛りの子供が登園できないとお母様方は家で大変ですが、お友達にうつさないよう、周囲への配慮も忘れないようにしましょう。
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アタマジラミ |
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手で払っても落ちない「ふけ」のような物がお子様の髪の毛に付いていませんか。もしあれば、それはアタマジラミの卵かもしれません。
アタマジラミは人の頭皮や髪に付き、頭皮から血を吸う寄生虫です。身体、特に頭の接触や、アタマジラミの付いた寝具への接触でうつります。幼稚園や小学校に通うお子様が、他のお子様と遊んで感染したり、プールで感染したりすることが多いようです。また、寝具などを介して家族の間で感染することもあります。
アタマジラミの成虫はすばしっこく、卵は髪の毛にしっかり付いているため、普通に洗髪したりしても取り除くことはできません。駆虫するには専用の外用薬が必要です。
薬は卵には効かないので、卵から孵化するアタマジラミも駆虫するため、しばらく使用を続ける必要があります。
アタマジラミは年中見られます。小さなお子様をお持ちの方は、髪の毛に卵が付いていないか、頭をかゆがっていないか、時々チェックしてあげましょう。
アタマジラミについては「医療情報コーナー」で詳しくご説明していますので、同コーナーのアタマジラミの項をご覧ください。
また、よくある寄生虫には ぎょう虫もあります。
ぎょう虫はよく学校の身体検査で見つかります。
詳しくはぎょう虫の項をご覧ください。
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左:アタマジラミの卵 右:ぎょう虫卵 (当院撮影)
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胃・十二指腸の検査 |
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日本人には胃がんが多いことが知られており、健康診断でも胃の検査がよく行なわれています。胃の検査には次のようなものがあります。
●胃透視造影
造影剤(バリウム)と、しぼんでいる胃をふくらます発泡剤を飲み、体の向きを変えながらX線で透視撮影して、食道〜胃〜十二指腸に問題が無いか、あればその状態を調べます。食物が胃の中に残っていると検査の妨げになるため、前日夜からの絶飲食が必要です。検査の直前には胃の働きを一時的に止める注射が行われます。検査自体は10分程度で終了します。検査後は軽い下剤を服用してバリウムを排泄します。
検査技術の進歩によって近年は以前に比べ少ない放射線量でより鮮明な造影が行なえるようになっています。また、バリウムも飲みやすく、少量で足りるようになってきており、従来よりも楽に検査を受けられます。
がんが極めて早期の段階はX線では見つけにくいため、毎年定期的に検査することが望ましいとされています。また、時々内視鏡検査も受ければ理想的でしょう。胃透視造影で異常が見つかった場合も、内視鏡検査が必要です。
※当院では日本人診療放射線技師が日本のデジタルX線透視装置を使って検査を行なっています。
●胃内視鏡
ファイバースコープ(内視鏡)という特殊な管状の光学機器を口から通し、食道から十二指腸までの内部をモニター画面に映し出して直接観察します。検査中、胃粘膜の一部を採取して、組織検査を行なうこともあります。胃透視造影と同様に検査前の絶食が必要です。また、胃の働きを一時的に止める注射と、喉の反射を一時的に抑える麻酔薬(シロップ剤)も投与されます。内視鏡は十分な滅菌消毒により、肝炎などの感染が予防されています。近年、内視鏡の管はより細くなり、また、検査の際に鎮静剤を使うことで苦痛を取り除いて検査をすることができるようになり、受ける人が増えています。
胃内視鏡は肉眼で胃の内部を観察でき、組織検査も同時に行えるなど、透視造影より高度な検査ですが、胃粘膜の表面に異常が現れにくいタイプのがんに対しては透視造影検査に劣ると言われています。また、費用は胃透視造影よりも高くなるのが普通です。
※当院では消化器を主専門とする日本人医師が、苦痛の少ない経鼻式内視鏡を使って検査を行なっています。
●その他
慢性胃炎、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃がんには、ヘリコバクター・ピロリという細菌が深く関与していることが明らかになってきました。検査には、特別な尿素を飲んで、口から吐き出す息の中に含まれる成分を分析することで菌の有無を調べる方法(尿素呼気検査法)や、血液中に抗体が無いか調べる方法、胃内視鏡の際に組織を取って調べる方法などがあります。その他、日本では胃がんの前段階と言われる萎縮性胃炎を調べる血液検査も行なわれています。
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胃透視検査の様子
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出張・旅行される方の予防接種 |
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出張や旅行で非衛生的な地域に出かける機会が多い方は、渡航先、滞在期間、渡航目的、現地での活動形態に応じて、ある程度の予防接種は受けておくと安心です。成人で推奨されている予防接種では、次のものがあります。大部分は複数回接種が必要ですので、早めに接種を開始しましょう。
●A型肝炎
A型肝炎ウイルスに汚染された食べ物や飲み物によって感染する病気です。
ワクチンは、半年間隔で2回接種です。途上国への旅行者は感染の機会が増えるため、A型肝炎予防接種は全ての旅行者に勧められます。半年間隔で2回接種です。
●B型肝炎
感染は輸血や使い捨てでない注射針、入れ墨や性行為によるものが主です。A型・B型肝炎いずれも劇症肝炎を発症すると致命的となります。旅行先で、輸血や種々の注射を受ける必要がないように努めるとともに、自然災害や不慮の事故にそなえて、予防接種が勧められます。初回、初回から1ヵ月後、2回目から5ヵ月後の3回接種です。
※A型とB型の混合ワクチンもあり、これは初回、初回から1ヵ月後、2回目から5ヵ月後の3回接種です。(1歳以上16歳未満は6ヶ月間隔で2回接種です。)
●破傷風
土壌中に存在する細菌より感染し、発症すると致命的であるため、不慮の事故や外傷に備えて、渡航前に予防接種をしていくのが望ましいと言えます。接種は初回、初回から4〜8週後、2回目から6〜18ヵ月後の3回です。
●日本脳炎
日本脳炎ウイルスに感染した蚊に刺されることで感染します。世界的には中国・東南アジアでの発生が多く、特に水田・豚の飼育・高温がそろうと発生しやすいことより、農村地域に行かれる方は、特に予防接種が勧められます。接種は初回、初回から1〜2週後、2回目から1年後の3回です。
●腸チフス
チフス菌で汚染された飲食物から感染し、高熱、腸炎などの症状が出ます。特に南アジアに旅行される方で、衛生状態の悪い中での食事の機会のある方は、予防接種を考慮する必要があります。1回接種で3年間有効です。
●狂犬病
狂犬病ウイルスに感染した動物(犬、牛、馬、猫、豚、ネズミ、山羊、コウモリ等)に咬まれた傷口から感染します。発症すると脳脊髄炎を起こし致命的となります。特にインドでは年間3万人が狂犬病で死亡しているため、南アジアへの旅行者で、動物と接する野外活動や自転車旅行などを予定している方は予防接種が勧められます。
接種は初回、初回から1週間後、2回目から3週間後の3回の後、1年後に追加接種です。(咬まれた後の接種は、初回、3日後、7日後、14日後、30日後、90日後の計6回)
※当院では上記の予防接種を全て承っています。複数回接種のワクチンが多いので、渡航に間に合うよう、早めにご相談ください。
その他、黄熱は、唯一渡航に関して予防接種の国際証明書が要求されている感染症ですので、該当するアフリカや中南米の赤道をはさんで南北20度前後の地域に行く時は、予防接種が必要です。
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★クリニックからのお知らせ |
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●健康診断書作成のご案内
当院では受験・入学・入園時に必要な健康診断書の作成を常時承っています。
◇学校所定の用紙と母子手帳(ある場合)をお持ちください。用紙の内容に従って必要な検査を行います。
◇予約無しでも結構ですが、なるべく事前に電話67348871またはEメール(jghrec@vip.ntti.net.sg)でご連絡ください。待ち時間の少ない時間帯をご案内します。
◇診断書は原則として当日作成します。(血液検査の含まれる場合、当日外来診察をお受けの方が多い場合は、後日となることがあります。お急ぎの方はご相談ください。)
●エンプロイメントパス、ディペンダントパスなどのための医療検査
エンプロイメントパス、ディペンダントパス、Long-term Social Visitパスなど、長期滞在ビザのための医療検査をうけたまわっています。
◇ご用意いただくもの: 医療検査用紙(許可通知書に添付されています)、許可通知書、パスポートまたはそのコピー(ご本人確認のため)
*検査が必要かどうかは、ビザの許可通知書の中に示されています。「許可通知書を受け取ったが、検査が必要かどうかよくわからない…」という方は、当院まで遠慮なくお問い合わせください。
●医療講習会のお知らせ
シンガポールで生活を始めたばかりのお母様方、初めて子育てをされる方のために毎月、日本人小児科医師と看護師による医療講習会を行っています。(無料)
◇次回日時: 5月27日(火) 午後3時 (所要1時間)
◇内容: 当地で気をつけたい子供の病気、予防接種、救急について 医師と看護師がお話と質疑応答いたします。
◇お申し込み: Tel: 67348871 または Eメールで承っています。
※6月以降の予定は毎月トップページの"News & Topic"欄でご案内します。
●医師休診予定日
各医師の休診予定日と健康診断・予防接種担当日はこちらでご覧になれます。
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ジャパン グリーン クリニック
Tel: 6734 8871 Fax: 6733 1213
JGH デンタル クリニック
Tel: 6235 7747 Fax: 6235 1335
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(2008年5月5日掲載(情報は改定されることがあります))
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