結核が発病しますといろいろな症状が現れてきます。そうした自覚症状を認めて医療機関を受診し見つかるケースが約 80%以上を占めます。他は、他の病気の治療中での発見例や、健診(検診)での発見例です。全く自覚症状を認めないものも約10%あります。
結核の大部分を占める肺結核の場合、
咳、痰、発熱(軽度〜中等度)で初発し、これらが長く続くことが多いです。胸膜炎を合併すると
胸痛もみられます。結核と診断し正しい治療を行わなければ、軽快と悪化を繰り返しながら徐々に進行し、全身倦怠、血痰、喀血、体重減少、呼吸困難と進展することになります。
結核に特異的な症状はありません。咳や痰は呼吸器感染症としてありきたりの症状であります。しかし、2週間以上これらの症状が続く場合には要注意です。医療の進んだ日本でも、未だ結核患者が発見された時には重症となっていることが多いのです。これは患者さんが症状発現から医療機関受診するまでの期間が長いことと、せっかく受診しても医師の側が結核を疑わなかったために診断に時間を要してしまうことの両方が関与していると云われています。結核の診断の基本は、まず結核を疑うことから始めなくてはいけません。もし、2週間以上長引く咳や発熱などがあった場合には、早めに医療機関を受診して医師とご相談ください。
また、結核診断のポイントとして、結核菌を細菌学的にきちんと証明する必要があります。例えば先に申しましたツベルクリン反応検査や胸部レントゲン検査のみで即、結核という診断は無理であります。肺癌などの他の疾患の否定が必要ですし、本当に結核菌によるものかという確実な診断が必要です。結核については先の感染の診断同様、発病した際の診断も困難な場合もあります。経験豊富な医療機関を受診しましょう。