近年、歯を白くしたいという歯の審美的な改善を望まれる要望が非常に多く聞かれるようになりました。歯の変色は放置してもむし歯や歯周病のように痛みを生じたり、歯を失ってしまうような結果にはなりませんが、より生活を楽しく豊かなものにするために歯を白くするという治療が有意義である場合もあると思われます。
歯を白くするための治療として代表的なものには @歯の表面の着色(ステイン)を歯科医師による歯面清掃によって除去する方法( PMTC ; Professional Mechanical Tooth Cleaning )A歯の表面もしくは内部から薬剤を作用させて歯を漂白する方法(オフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、ウォーキングブリーチ)B歯を削って冠やベニアを接着する方法(ラミネートベニア、前装冠)などの方法があります。
しかしながら上記のような治療により歯を白くすることは可能ですが、治療である限り欠点があるのも事実です。特に上記Aの歯の漂白については半年から数年で歯の色が元に戻ってしまう「後戻り」が起こることや、漂白の結果によって得られる最終的な白さが事前に確定できないなどの問題があることが知られています。また上記Bの歯を削る方法は近年の「歯を削らない方が長期にわたって歯を維持できる( MI ; Minimum Intervention )」とする考えに反しており、総括的な歯の健康にとって本当にその処置の良否の判断が非常に困難であるといえます。
歯を白くする処置については、事前に歯科医師から説明を受け、治療の効果や意義について十分理解した上で処置に臨まれることをお薦めします。