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親知らず−第三大臼歯−
親が気付かないくらいの年齢になってから、すなわち 15 歳前後で生えてくることから、俗に親知らずと呼ばれていますが、この歯には本来、智歯(第三大臼歯)と言う名前があります。食生活の変化などにより顎の形が昔と変わってきたことによって、現代人では智歯の生えてくるスペースがほとんど無くなり、結果的に智歯は骨の中に埋まるようになってしまう場合が多く、かみ合うこともなくなり、ほとんど役立たなくなってしまっています。
 

親知らずの抜歯

役に立たないといっても自分の歯ですから残しておいても害は無いはずですが、実際にはいろいろな問題の原因になります。例えば、歯茎の下に隠れているためその周囲が不潔になりやすく、その結果、隣の歯のむし歯の原因になったり、また周囲の組織に炎症を起こす原因になったり、さらには中途半端に生えてくるとそれまでかみ合っていた前の歯を押してかみ合わせに悪い影響を及ぼすことがあります。このような悪い影響が出てきたときには、他の歯を守るためにも抜歯が選択されるでしょう。また矯正治療の際に歯を並べるスペースを確保したり、並べた歯の位置が変わらないようにする目的で智歯を抜歯することもあります。

親知らずの痛み

智歯がむし歯になって痛むこともありますが、多くの場合は周囲の組織が炎症(智歯周囲炎)を起こしています。智歯周囲の歯茎(はぐき)の腫れや痛みからはじまり、ひどくなると頬が腫れたり、強烈に痛くなったり、口が開きにくくなったりして食事をとるのも困難になります。そうなると症状はますますひどくなり、のどの方から肺まで炎症が進行することさえあります。特に下顎の智歯周囲炎の方が症状が強く現れます。ですから、智歯の辺りが痛いとか腫れている場合には早めに病院に行くほうがよいでしょう。

 

治療としては、まず十分に休養をとって栄養を補給します。痛みや口が開かないために十分に栄養が取れない場合は、点滴をして水分や栄養を補給します。それと同時に、抗生物質(抗菌剤)を投与して炎症を押さえます。痛みが強い場合には頬から冷やして、鎮痛剤を使います。もし膿がたまっている場合には、切開して膿を出した方が早く治ります。痛みや腫れが減ってきたり、膿が出た後は冷やさないほうが良いので注意してください。このようにして、炎症が治まった後で、原因となった智歯を抜歯して周囲の組織を清掃します。

 

親知らずの痛みは薬を使うことによって、一時的には治ります。しかし、その歯が存在する限りはまた再発する可能性があり、特に疲れているときや風邪を引いている時など体調の悪いときに再発しやすく、その時には前の時よりも症状はひどくなります。ですから、一旦、炎症症状が治まれば早めに抜歯する場合もありますので歯科医師と相談することをお薦めします。

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