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小児の歯科
乳歯とむし歯(う蝕)

う蝕(むし歯)とは口の中に常に存在するある種の細菌がショ糖を利用して酸を作り、それが歯を溶かすことによって生じる口の中の代表的な病気です。一般的に乳歯は永久歯と比べて、歯の厚みが薄い、石灰化の程度が低いなどの構造上の理由からう蝕になりやすいと言われています。加えて、甘い食べ物を好む、歯磨きを嫌がるといった条件が重なると、よりう蝕が発生しやすくなります。特に 1 − 2 歳の低年齢児で甘いものを特に好むような場合には重症のう蝕になりやすく、治療も困難です。また、乳歯のう蝕を放置しておくと、後から生えてくる永久歯に悪い影響を及ぼすことがあるので注意が必要です。

乳歯のう蝕予防のために〜 その1・規則正しい食生活

食生活の中で、特に注意すべき糖分を多く含む食べ物を与えるときには時間を決めてあげるようにして、糖分のとり過ぎに注意しましょう。いつも口の中に甘いものが入っている状態は、口の中の環境が常に酸性に傾いておりう蝕になりやすいのです。また、睡眠中は口の中の細菌が最も増える時間帯なので、寝る前に甘い物をとることは細菌にとってきわめて活動しやすい状態を作っていると言えます。ですから、寝る前に歯磨きをした後は食べ物や甘い飲み物をあげないようすることが重要です。

乳歯のう蝕予防のために〜 その2・十分な歯磨きの習慣を身につける

歯磨きはう蝕の原因となる糖分や細菌を除去するために最も確実な方法です。歯磨きは歯が生えてくる頃から行う必要があります。とはいっても、初めから十分な歯磨きは期待できないし、無理やりやると将来歯磨きを嫌がることにもなりかねません。ですから、始めは歯磨きを日常の生活習慣の中に入れることを目標にしてあげてください。

乳歯のう蝕予防のために〜 その3・フッ化物応用など

最近ではう蝕を予防するための様々な手段が開発されています。その中のひとつに、フッ化物の応用があります。ほとんどの歯磨き材の中にはフッ化物が含まれており、これらを日常的に使うことによってう蝕の予防に効果をあげられます。また、う蝕の原因になる細菌が利用できない糖分(キシリトールなど)を含む食品も作られており、これらを与えてあげることもう蝕の予防に効果的でしょう。しかしこれらのう蝕予防の薬品や食品を利用するだけではう蝕を予防することはできません。う蝕の予防で最も大切なことは、繰り返しますが、規則正しい食生活(ダイエットコントロール)と十分な歯磨き(プラークコントロール)です。その二つを達成するためには、子供さんと保護者の方の日々の努力が必要です。

 

乳歯は生後7〜8ヶ月頃から生え始め、2〜3歳頃までには全ての乳歯がそろいます。また大人の歯(永久歯)は6歳頃から生え始め13〜14歳頃までにはすべての乳歯が永久歯に生え変わります。

乳歯や生え始めたばかりの永久歯は、大人になってからの永久歯に比べ、むし歯になりやすく、むし歯の進行も早いため保護者によるホームケアと定期歯科検診と治療を併行して行なうことが乳歯を良好な状態に保つために非常に重要であるといえます。

 

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