妊娠中の口の中の病気としてもっとも代表的なのが妊娠性歯肉炎です。歯の表面に付いている歯垢や歯石といった局所因子によって歯ぐきに炎症が起こるのが歯肉炎ですが、それが二次的に妊娠といった因子によって憎悪すると考えられます
予防と治療のためには、歯磨きによって歯垢を落とすことがもっとも重要です。歯磨きの時に歯ぐきからの出血があっても、出血をこわがらずに、歯を一本ずつ丁寧に磨いて下さい。歯磨きが行き届けば出血はおさまっていきます。悪阻(つわり)のために吐き気をもよおしたり、においに敏感になったりして口の中の清掃が十分できないときにも水分を十分取ったり、うがいをよく行うなど可能な限り口の中の清潔を保つように心がけてください。なお、妊娠性歯肉炎は2〜3ヶ月頃より明らかに増加して8ヶ月で最高に達し、その後減少すると報告されています。
むし歯
既に述べたように妊娠中は口の中の病気が起こりやすいと考えられますので、それらを予防するためには、妊娠前から口の中を清潔に保つように注意して、むし歯の治療など歯科治療を受けておくのが良いでしょう。また、妊娠中だけでなく妊娠の可能性のある方は歯科を受診する際にその旨を伝えるようにしましょう。そうすることによって必要な対策が前もって取れるので、より安心して歯科治療を受けことができます。